はじめての星空

家族で見つけよう!空飛ぶ光る星、ISS(国際宇宙ステーション)

Tags: 天体観測, ISS, 国際宇宙ステーション, 家族, 初心者, 人工衛星

天体観測と聞くと、望遠鏡や双眼鏡が必要で難しそう、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、特別な機材がなくても肉眼で見つけられる、素晴らしい「空飛ぶ星」があるのをご存じでしょうか。

それは、国際宇宙ステーション(ISS)です。ISSは、地球の上空約400kmを秒速約8kmという速さで周回している巨大な人工衛星です。サッカー場ほどの大きさがあり、太陽の光を反射して明るく輝くため、条件が良い時には地上から肉眼でもはっきりと見ることができます。

家族で一緒に、この空飛ぶ光る星を見つけてみませんか? 子供と一緒に宇宙の存在を身近に感じられる、とても手軽で楽しい体験になります。

なぜISS観察が初心者や家族におすすめなのでしょうか?

ISS観察がはじめての天体観測におすすめの理由がいくつかあります。

ISSを見つけるための準備をしましょう

ISSを見つけるためには、まず「いつ、どこに見えるか」という情報を知る必要があります。

1. 見える日時と方角を調べる

ISSが見える情報は、国立天文台やJAXA(宇宙航空研究開発機構)のウェブサイト、または様々な天体観測アプリやISS予測専用のウェブサイトで公開されています。

これらのサイトやアプリでは、観測したい場所(お住まいの地域)を入力することで、ISSがいつ、どの方角に、どのくらいの高さに見えるか、そしてどれくらいの時間見えているかの予報を知ることができます。

例として、いくつかの情報源を挙げておきます。

予報を確認する際は、「見え始め」と「見え終わり」の時刻、そしてその時の「方角」と「仰角(ぎょうかく)」に注目してください。

2. 見る場所を決める

建物の陰にならないよう、空が広く見渡せる場所を選びましょう。公園や広場、または自宅の庭やベランダでも、南や西の空がよく見える場所があれば観察できます。街灯の真下などは避けた方が見やすいですが、多少明るくても見つけることは可能です。

3. 必要なものを用意する(基本的に不要です)

肉眼で十分観察できますので、特別な準備は必要ありません。

もしお持ちであれば、双眼鏡があるとISSの形や太陽電池パドルなどがうっすらと見えたり、より詳しく観察できたりする可能性もあります。お子さんと一緒に使う場合は、軽くて扱いやすい入門用の双眼鏡がおすすめです。

実際のISSの見つけ方ステップ

予報を確認し、見る場所を決めたら、あとは時間に合わせて空を見るだけです。

  1. 予報の時間になったら空を見上げます。 「見え始め」の方角に注目してください。
  2. ゆっくりと動く明るい点を探します。 光の点は飛行機のように点滅せず、一定の明るさでスーッと静かに動いていきます。星よりもずっと速く動いているのが特徴です。
  3. 予報で確認した方角と仰角を参考に、光る点を見つけましょう。 最初は小さく見えても、空を横切るにつれて明るく輝きを増すことがあります。
  4. 「見え終わり」の方角まで、ISSの動きを追いかけましょう。 しばらくすると、地球の影に入って急に見えなくなります。

初めて見つけるときは少しコツがいるかもしれませんが、何度か挑戦するうちに慣れてくるはずです。

子供と一緒にISS観察をもっと楽しむヒント

ISS観察は、子供の宇宙への興味を引き出す絶好の機会です。

安全のための注意点

夜間の観察になることもありますので、安全には十分配慮してください。

まとめ

国際宇宙ステーション(ISS)は、天体観測がはじめてという方でも、特別な機材を使わずに家族みんなで手軽に楽しめる「空飛ぶ光る星」です。

インターネットやアプリで予報を確認すれば、いつ、どこに見えるかを知ることができます。予報の時間に合わせて空を見上げ、ゆっくりと動く明るい点を探してみてください。

ISSが見えた時の感動は、きっと子供たちの心にも強く残るでしょう。ぜひご家族で、この身近な宇宙体験を楽しんでみてください。