はじめての星空

家族で楽しむ 星の色探し ~肉眼・双眼鏡で見える色の違う星~

Tags: 天体観測, 星の色, 星座, 双眼鏡, 家族向け

「星の色って、みんな同じ白いの?」

そんな疑問を持ったことはありませんか。実は、夜空に輝く星々の中には、白だけでなく、赤やオレンジ、黄色、青白い色をした星もたくさんあります。そして、星の色は、その星の「温度」と深い関係があるのです。

この色の違いを知ると、いつもの星空がもっと面白く見えてきます。この記事では、家族で一緒に星の色を探す楽しさと、肉眼や双眼鏡で見える色の違う代表的な星の見つけ方をご紹介します。

なぜ星には色があるのでしょうか

星が光を出しているのは、その中心で核融合反応が起きているからです。この反応によって発生した熱と光が、星の表面から宇宙空間に放出されています。

光には波長というものがあり、波長の違いによって色が変わって見えます。星の表面温度が高いほど、放出される光は波長の短い青や白っぽくなり、温度が低いほど波長の長い赤やオレンジ色になります。

例えば、ガスコンロの火を想像してみてください。最初は青い炎が出て、温度が上がると赤く見えることがあります。星の色も、これと同じように温度と関係があるのです。温度が高い星は青白く、温度が低い星は赤く見えます。私たちの太陽は黄色い星で、表面温度は約6000度くらいです。

肉眼で見える色の違う代表的な星

特別な道具がなくても、肉眼でも色の違いがはっきりとわかる星がいくつかあります。家族で「あの星は何色かな?」と話し合いながら探してみましょう。

これらの星の名前と色を覚えておくと、星空を見上げるのがもっと楽しくなります。季節によって見える星座や星が変わるので、一年を通して色の違う星を探してみるのも良いでしょう。

双眼鏡を使うと色の違いがもっと分かりやすく

肉眼でも色の違いはわかりますが、双眼鏡を使うと、星の色がよりはっきりと、そして美しく見えます。

双眼鏡を通して星を見ると、光が一点ではなく、小さな円盤のように見えることがあります。明るい星ほど大きく見え、その色がより強調されて見えるのです。例えば、赤い星は「本当に赤いんだ!」ということが実感できるでしょう。

双眼鏡は手軽に使える天体観測の道具です。選び方や使い方の基本を知りたい場合は、「家族ではじめる 双眼鏡での月の観察」などの関連する記事も参考にしてみてください。ただし、太陽を双眼鏡で直接見てはいけません。失明の危険がありますので、絶対に避けてください。

家族で星の色探しを楽しむ工夫

星の色探しは、家族みんなで楽しめる素敵なアクティビティです。いくつかの工夫で、さらに楽しくなります。

まとめ

夜空に輝く星々は、一つ一つが違った色を持っています。それは、それぞれの星の温度が違うからです。肉眼や双眼鏡を使って、星の色に注目してみると、いつもの星空がまた違った表情を見せてくれるでしょう。

赤い星、青白い星、黄色い星。それぞれの色が持つ意味を知ることで、星への興味がさらに深まります。家族で「あの星は何色かな?」と話しながら、ぜひ星の色探しを楽しんでみてください。